Unified Runnerの概要

Unified Runnerは次世代のmablテストサービスで、テスト実行の信頼性向上と高速化が図られています。クラウド、CLIデスクトップアプリケーションでテストロジックを統合することで優れた信頼性を実現しています。

Unified Runnerは、クラウド上でブラウザテストを実行するための以前の仕組みに代わるものです。現時点では、Chrome, Edge, Firefox, および Safari (Webkit) でUnified Runner を利用して、ローカル実行とクラウド実行の双方でテストを実行することができます。

改善点

Unified Runnerでは、速度や信頼性の向上に加え、以下の機能強化が図られています。

テストのセットアップ

デフォルトでは、プラン実行とアドホック実行の両方が Chrome 用の Unified Runner で実行される設定になっています。Unified Runner の設定は、ブラウザの設定で変更できます。

プラン実行の場合

プランを編集 ページの デバイス設定 セクションでプラン実行の際に使うブラウザの設定を変更します。

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プラン内の Unified Runner

アドホック実行のブラウザセクションで、アドホック実行の際に使うブラウザの設定を変更します。

Unified Runner (アドホッククラウド実行)

Unified Runner (アドホッククラウド実行)

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Chrome Legacy Runner の廃止

Legacy Runner for Chromeは、2023年2月1日に正式に廃止されました。Legacy Runner for Chromeを使用するように設定されていた既存のプランは、すべて自動的にUnified Runnerに移行されています。

Legacy Runnerの廃止プランについては こちらをご参照ください。

動作の変更

以下は、Unified Runnerでの既知の動作の変更です。

テストの作成:

  • 右側の角括弧のない無効なCSSセレクターは受け入れられなくなります。既存のテストを更新して、CSSセレクターを正しい書式に修正する必要があります。たとえば、Legacy Runnerでは、[aria-label="settings-portal-access" というCSSを認めていましたが、Unified Runnerではこれが受け入れられなくなるため、[aria-label="settings-portal-access"] に修正する必要があります。
  • Legacy Runnerの場合よりも、JavaScriptの構文が厳密に適用されるようになります。たとえば、変数は必ず明示的に定義する必要があります。

テスト実行:

  • 要素の検索ステップでXPathまたはCSSセレクタを使用してテキストを入力する場合、XPathまたはCSSセレクタでテキストを入力する対象の入力要素を見つける必要があります。Legacy Runnerでは、要素にフォーカスがあたっていない場合でも、テキストの入力を行おうとしていました。
  • 幅(width)と高さ(height)が指定されていない場合、Unified Runner のデフォルトは、クラウド上で幅(width) 1400と高さ(height)1000を使用します。テストが作成されたときに使用されたビューポート サイズと同じ幅(width)と高さ(heigh)を設定
    することをお勧めします。

Unified Runner で実行されたテスト実行の確認

Unified Runner で実行されたテスト実行を確認するには、[テスト結果] ページ、テスト出力ページ、プラン詳細ページなど、テスト結果が表示される場所でブラウザーアイコンにマウスカーソルを合わせます。

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[テスト結果] ページでの、Unified Runner でのテスト実行の確認

ブラウザーアイコンにマウスカーソルを合わせると、ツールヒントに以下の情報が表示されます。

  • ブラウザー
  • ブラウザーのバージョン: このバージョン番号は、実行時のテストのバージョンに対応しています。
  • ランナー: [Unified] または [Legacy]

テスト出力ページ上部の [Runner] 列で、ブラウザーテスト実行で [Unified] と [Legacy] のどちらが使用されたのかを確認します。

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テスト詳細ページでのUnified Runner
を使ったテスト実行の確認

制限事項

現在のバージョンのUnified Runnerには、次の制限事項があります。

  • リンククローラー テストは Unified Runner ではサポートされておらず、引き続き Legacy Runner が使用されます。
  • Internet Explorer でのテスト実行はサポートされていません。

Unifiedテスト実行の確認インテリジェント待機、およびUnified Runnerへの移行もあわせてご確認ください。