mabl Linkを使用すると、ステージングやlocalhostなどの組織内の環境に対してmablクラウドからテストを実行できます。この記事では、mablクラウドとの間でセキュアトンネルを確立するJavaベースの軽量アプリケーションである、mabl Link Agentをインストールして実行する方法について説明します。
mabl Link Agentのインストール先を決定してください。ネットワーク内の永続的なLinuxサーバーまたはVMにインストールすることをお勧めします。詳細については、Link Agentの要件に関する記事を参照してください。
ステップ1: ワークスペースのAPIキーの取得
Link Agentを起動するには、mabl APIキーが必要です。ワークスペースに "Link Agent" のAPIキーがまだない場合は、次の手順で作成します。
- [APIS] ページにアクセスします ([Settings] > [APIS])。
- [+ Create API Key] をクリックします。
- [Type of API key] で、[Link Agent] を選択します。
- APIキーの名前を指定します。
APIキーの作成を行えるのは、ワークスペースの所有者に限られます。
ステップ2: Link Agentのインストール
Link Agentは、テスト対象のアプリケーション環境にアクセスできるマシン (ホスト) にインストールします。
移植性と使いやすさの面から、Dockerを使用してLink Agentをインストールすることをお勧めします。Dockerを使用してLink Agentのセットアップを続行するには、Dockerを用いたLinkの使用方法に関する記事を参照し、すべての手順を実行してください。
Dockerを使用しない場合は、Javaベースのディストリビューションパッケージを使用して、次の手順でLink Agentをインストールします。
- mablアプリケーションの [NETWORKING] ページから希望する配布パッケージ (zipまたはtar.bz2) をダウンロードします ([Settings] > [NETWORKING])。
- Link Agentを実行するマシンにこのファイルアーカイブをコピーします。
- ファイルアーカイブを適切な場所に展開します。
# Extract bzip2 tar:
tar xjf link-agent.tbz2
# Or extract zip:
unzip link-agent.zip
Link Agentのインストールと実行に関するその他のオプションには次のようなものがあります。
- systemdを使用したLink: Link Agentをsystemdサービスとしてインストールし、実行します。
- KubernetesでのLink: mabl LinkをKubernetesクラスターで実行する場合に使用します。
- WindowsでのLink: Link AgentをWindowsマシンにインストールし、実行します。
ステップ3: Link Agentの実行
ターミナルで、アーカイブから展開したLink Agentディレクトリに移動し、Link Agentを実行します。Link Agentの実行には、次の2つのパラメーターが必要です。
- APIキー: ステップ1で作成した "Link Agent" のAPIキーの値を使用します。
- 名前: 英小文字、数字、ダッシュから成る1~24文字の名前を作成します。正規表現の ^[a-z0-9-]{1,24}$ に一致する必要があります。
これらの値は、コマンドライン引数として渡すことも、JSONまたはYAML設定ファイルを使用して渡すこともできます。Link Agent設定ファイルの詳細については、こちらの記事を参照してください。
Link Agentの起動コマンドの例を次のコードブロックに示します。
# Run the Link Agent as a foreground process
bin/link-agent --api-key fake-api-key --name qa-env-01
# Run the Link Agent by using a JSON configuration file
bin/link-agent --config /path/to/config.json
# Run Link Agent in the background and keep it running even after you log out:
nohup bin/link-agent --api-key fake-api-key --name qa-env-01 &
Link Agentは、生成されたDNS名 (<host>.link.mabl.com
) に接続します。<host>
の部分は、起動時に渡される--name
引数に基づいて生成され、Link Agentが同じ名前で起動される限り変わりません。
HTTPフォワードプロキシのサポート
ネットワークで必要な場合は、基本プロキシ認証のサポートも含め、HTTPフォワードプロキシを使用するようにLink Agentを設定できます。Link Agentではプロキシ自動設定 (PAC) もサポートされます。
ステップ4: Link接続の有効性の検証
Link Agentを起動した後、mablアプリケーションの [NETWORKING] ページに戻ります ([Settings] > [NETWORKING])。[Link Agents] セクションにLink Agentが表示され、起動中はステータスが [Initializing] になります。起動後数分で、Link Agentのステータスは [Connected] に変わります。
Link Agentの接続ステータス
Link Agentのセットアップで問題が発生した場合は、トラブルシューティングガイドを参照してください。
次のステップ
Link Agentがインストールされて実行されたら、mabl Link経由で実行するようにテストを設定します。