WindowsマシンでLink Agentを実行する場合は、Link Agent設定を信頼性の高いものにするために、以下の手順を実行することをお勧めします。
最適なセットアップを行うには、永続的なLinuxサーバーまたはVMでLink Agentを実行することをお勧めします。Link Agentを効果的に実行するためのシステムおよびネットワーク要件の詳細については、Link Agentの要件に関する記事を参照してください。
ステップ1: Javaのインストール
Link AgentはJavaで実行されるため、Java 11以降をマシンにインストールする必要があります。Windows用のJava 11 JDKをダウンロードしてインストールします。通常は、.msiインストーラーを使用するのが最も簡単です。
Javaの設定
インストーラーでJAVA_HOME
環境変数が設定されていない場合は、この環境変数を設定する必要があります。JAVA_HOME
がシステム環境変数として正しく設定されているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
- Windowsの [Start] ボタンをクリックします。
- 検索で、[Edit the system environment variables] を選択します。
- [System Properties] で、[Environment Variables] をクリックします。
[System variables] セクションにJAVA_HOME
変数が表示される場合は、Javaの設定の確認に進んでください。JAVA_HOME
が表示されない場合は、次の手順を実行してシステム環境変数に追加します。
- [System variables] セクションで [New…] ボタンをクリックします。
- 変数名に
JAVA_HOME
と入力します。 - [Browse Directory…] ボタンをクリックします。
- Javaをインストールした場所に移動します。このパスは、通常、C:\Program Files\Javaの下にあります。
- jdk-で始まるディレクトリを選択します。例: jdk-11.0.2
- [OK] ボタンをクリックします。
システム環境変数へのJAVA_HOME
の追加が済んだら、システムPath
変数にJavaを追加します。
- [System variables] で
Path
変数をクリックします。 - [Edit…] ボタンをクリックします。
- [New] ボタンをクリックします。
%JAVA_HOME%\bin
と入力します。- [OK] をクリックして`Path`変数の変更内容を確定します。
- [Environment Variables] および [System Properties] ウィンドウで [OK] をクリックします。
Javaの設定の確認
Javaが正しくインストールされていることを確認するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
java -version
次のような出力メッセージが表示されます。
Javaのバージョンは、Javaをインストールしたときの最新バージョンによって異なります。
ステップ2: ワークスペースのAPIキーの取得
Link Agentを起動するには、mabl APIキーが必要です。ワークスペースに "Link Agent" APIキーがまだ存在しない場合は、mablアプリケーションで次の手順を実行してAPIキーを作成します。
- [APIS] ページにアクセスします ([Settings] > [APIS])。
- [+ Create API Key] をクリックします。
- [Type of API key] で、[Link Agent] を選択します。
- APIキーの名前を指定します。
APIキーの作成を行えるのは、ワークスペースの所有者に限られます。
ステップ3: Link Agentのダウンロード
mablアプリケーションの [NETWORKING] ページからLink Agentのzipファイルをダウンロードします ([Settings] > [NETWORKING])。
ステップ4: Link Agentの実行
コマンドプロンプトで、Link Agent (link-agent.zip) をダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを使ってアーカイブを展開します。
powershell.exe -NoP -NonI -Command "Expand-Archive link-agent.zip"
Link Agentを起動するには、"Link Agent" APIキーとLink Agent名を引数として指定します。
bin\link-agent --api-key fake-api-key --name qa-env-01
ネットワークで必要な場合は、基本プロキシ認証のサポートも含め、HTTPフォワードプロキシを使用するようにLink Agentを設定できます。Link Agentではプロキシ自動設定 (PAC) もサポートされます。
Link AgentをWindowsサービスとして実行
Link Agentが機能することを確認した後は、画面がロックされた場合やログアウトした場合でもバックグラウンドで継続して実行されるように、Link Agent用のWindowsサービスを作成することをお勧めします。
Link AgentをWindowsサービスとして実行するには、NSSMというヘルパープログラムが必要です。こちらからNSSMをダウンロードし、64ビット版の実行可能ファイルをパス上のディレクトリに展開します。この実行可能ファイル用に別のディレクトリ (C:\nssm
など) を作成し、このディレクトリをパスに追加するか、パス上にすでに存在するディレクトリ (C:\windows
など) に実行可能ファイルをコピーすることができます。
Link AgentをWindowsサービスとして実行するには、次の手順を実行します。
- 完全なLink Agentコマンド (APIキー、Link Agent名、その他のパラメーターを含む) を、既知の場所 (
C:\mabl\link-agent-wrapper.bat
など) の独立した.bat
スクリプトに保存します。このスクリプトでは、次の例のように、Link Agentへの絶対パスを使用することをお勧めします:C:\mabl\link-agent\link-agent\bin\link-agent -a <your-api-key-here> -n <your-link-agent-name-here>
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
- コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
NSSMを使用してLink Agentのサービスを作成し、ラッパースクリプトを作成したパスに置き換え、作成したサービスを開始します。
# Create a service for the Link Agent using NSSM.
nssm install LinkAgent C:\mabl\link-agent-wrapper.bat
# Start the new service nssm start LinkAgent
LinkAgent Windowsサービスは、起動時に実行するように設定することも、nssm start
コマンドを使って手動で開始することもできます。
ステップ5: Link接続の有効性の検証
Link Agentを起動した後、mablアプリケーションの [NETWORKING] ページに戻ります ([Settings] > [NETWORKING])。[Link Agents] セクションにLink Agentが表示され、起動中はステータスが [Initializing] になります。起動後数分で、Link Agentのステータスは [Connected] に変わります。
ステータスが [Connected] のLink Agent
[NETWORKING] ページにステータスが [Connected] のLink Agentが表示されない場合は、こちらのトラブルシューティングの記事を参照して、次のステップを確認してください。
次のステップ
Link Agentがインストールされて実行されたら、mabl Link経由で実行するようにテストを設定します。