systemdを使用すると、Linuxマシン上でmabl Link Agentをシステムサービスとして実行できます。systemdで実行されるLink Agentは、ブート時に自動的に起動され、プロセスがクラッシュした場合に自動的に再起動されます。
この記事では、systemdを使ってLink Agentをセットアップする方法について説明します。
開始する前に
systemdでLink Agentを実行するには、次のものが必要です。
- "Link Agent" APIキー。APIキーにアクセスできるユーザーは、ワークスペースの所有者に限定されています。
- Javaバージョン11以上
詳細については、Link Agentの要件を参照してください。
ステップ1: Link Agentのインストール
Link Agentをインストールするには、次の手順を実行します。
- mablアプリケーションの [ネットワーク] ページから希望する配布パッケージ (zipまたはtar.bz2) をダウンロードします ([ワークスペース] > [ネットワーク])。
- Link Agentを実行するマシンにこのファイルアーカイブをコピーします。
- ファイルアーカイブを適切な場所に展開します。
# Extract bzip2 tar:
tar xjf link-agent.tbz2
# Or extract zip:
unzip link-agent.zip
ステップ2: サービスファイルのテンプレートのカスタマイズ
次の例は、link-agent.serviceファイルのテンプレートです。使用する前にこのテンプレートをカスタマイズします。少なくとも、ExecStart
パラメーターの内容を次の値に更新する必要があります。
- Link Agentをインストールした場所のパス。
-
/path/to/your/config.yaml
: Link Agentの名前とAPIキーが含まれているLink Agent設定ファイルへのパス。
[Unit]
Description=mabl Link Agent
After=network.target
StartLimitIntervalSec=0
[Service]
Type=simple
Restart=always
RestartSec=1User=mabl
ExecStart=/opt/mabl/link-agent/bin/link-agent -c /path/to/your/config.yaml
[Install]
WantedBy=multi-user.target
推奨される方法としては、"mabl" (または類似の名前) というユーザーとグループを別に作成し、chown
を使用して、このユーザー/グループだけがLink Agentのインストールディレクトリに対する読み取り/書き込みを実行できるようにします。mabl以外のユーザーを使用する場合は、サービスファイルのUser
パラメーターを更新してください。
JAVA_HOMEの指定
Javaのパスが自動的に取得されない場合、またはシステムのデフォルトと異なるJavaのバージョンを指定する必要がある場合は、サービスファイルの [Service]
セクションの下に次の1行を挿入します。
Environment="JAVA_HOME=/path/to/java/base/directory"
たとえば、使用するJavaのバージョンが/usr/lib/jvm/openjdk-bin-17
にインストールされている場合、この行は次のようになります。
Environment="JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/openjdk-bin-17"
ステップ3: link-agent.serviceファイルの保存
サービスファイルのテンプレートをカスタマイズしたら、サービスファイルが定義されているシステム上の場所 (例: /etc/systemd/system
) にlink-agent.service
という名前でファイルを保存します。
ステップ4: Link Agentの起動
次のコマンドを実行して、Link Agentを起動します。
systemctl enable link-agent
systemctl start link-agent
エージェントが正しく起動したことを確認するには、journalctl
を使用します。
journalctl -u link-agent -r
ステップ5: Link接続の有効性の検証
Link Agentを起動した後、mablアプリケーションの [ネットワーク] ページに戻ります ([ワークスペース] > [ネットワーク])。[リンクエージェント] セクションにLink Agentが表示され、起動中はステータスが [Initializing] になります。起動後数分で、Link Agentのステータスは [Connected] に変わります。
ステータスが [Connected] のLink Agent
次のステップ
Link Agentがインストールされて実行されたら、mabl Link経由で実行するようにテストを設定します。