Link Agentを実行するネットワークで、送信トラフィックがフォワードプロキシを経由する場合は、これらの設定を使用します。この記事では、プロキシオプション、プロキシモード、プロキシの除外対象について説明します。これらはコマンドライン、Link Agent設定ファイル、またはインストーラーで設定できます。プロキシで許可する必要があるエンドポイントとポートについては、Link Agentの要件を参照してください。
Link Agentがプロキシ経由で接続する仕組み
Link Agentは、2つのプロトコルのいずれかでmablクラウドに接続します。UDPポート443上のQUICのほうが高速ですが、QUICはHTTPプロキシを通過できません。Link Agentからmablへのトラフィックがプロキシを経由する場合、エージェントは代わりにTCPポート443上のセキュアWebSocket (WSS) で、Link Agentの要件に記載されているWSSエンドポイントに接続します。プロキシがそのエンドポイントとapi.mabl.comを許可していることを確認してください。Link Agentの要件を参照してください。
組織の証明書で再署名してTLSトラフィックを検査するプロキシも、トンネル接続でサポートされています。トンネルを通るすべての接続はmablとLink Agentの間でエンドツーエンドでも暗号化されるため、プロキシはその中のテストトラフィックを読み取ることはできません。
ホストのプロキシ設定の使用
Link Agentにプロキシ設定をまったく指定しない場合、エージェントはホストのオペレーティングシステムのプロキシ設定に従います。Windowsのプロキシ設定、macOSのネットワークプロキシ設定、またはLinuxのhttp_proxy環境変数です。ホストがPACスクリプトを使用している場合は、それも含まれます。Link Agentは、ホストの設定どおりにすべてのトラフィックを送信します。これは、そのマシン上のブラウザーと同じ方法です。
- ホストのプロキシにユーザー名とパスワードが必要な場合は、
--proxy-authまたは設定ファイルのproxyAuthで追加してください。オペレーティングシステムのプロキシ設定に認証情報は含まれません。 - Link Agentが使用すべきでないプロキシがホストに設定されている場合は、プロキシモードを
noneに設定してください。
プロキシ自動設定 (PAC) ファイル
ホストのPACスクリプト以外を使用するには、コマンドラインで--pac-url {url}を指定するか、Link Agent設定ファイルにPAC設定を追加します。設定ファイルでは、PACスクリプトが指定する各プロキシの認証情報も設定できます。
プロキシ設定
プロキシを明示的に設定するには、次のコマンドラインオプションを使用します。
| オプション | 説明 |
|---|---|
--http-proxyまたは-h
|
プロキシサーバーのホストアドレスとポートを--http-proxy host:portの形式で指定します。 |
--pac-url |
--http-proxyの代わりに使用する、PACスクリプトのURL |
--proxy-authまたは-i
|
オプション。プロキシサーバーに認証が必要な場合、ユーザー名とパスワードを--proxy-auth username:passwordの形式で指定します。 |
--proxy-modeまたは-y
|
オプション。プロキシを使用するトラフィックを指定します。詳細については、プロキシモードを参照してください。 |
--proxy-exclude |
オプション。送信Linkトラフィックがプロキシを介さずに直接到達するIPアドレス、CIDR範囲、ホスト、またはドメイン。詳細については、プロキシの除外対象を参照してください。 |
同じ設定はLink Agent設定ファイルでも使用できます。WindowsインストーラーとLinuxおよびmacOSインストーラーも、インストール中にこれらの設定を尋ねます。
プロキシモード
プロキシを使用するトラフィックを選択するには、--proxy-modeまたは-yオプション、あるいは設定ファイルのproxyModeを使用します。
| プロキシモード | 説明 |
|---|---|
mabl |
mablへの接続 (api.mabl.comおよびLinkトンネルエンドポイントへの接続) がプロキシを使用します。テスト対象システムへの接続など、他のすべての接続はプロキシなしで確立されます。--http-proxyでプロキシを指定した場合のデフォルトです。 |
all |
すべての接続がプロキシを経由して確立されます。PACスクリプトを使用する場合のデフォルトです。 |
upstream |
テスト対象システムなどのアップストリームホストへの接続にのみプロキシを使用します。mablへの接続はプロキシなしで確立されるため、Link AgentはQUICを使用できます。 |
none |
ホストにプロキシが設定されている場合でも、どの接続もプロキシを使用しません。 |
auto |
すべての接続で、ホストのオペレーティングシステムのプロキシ設定に従います。プロキシ設定を指定しない場合のデフォルトです。--proxy-auth以外の他のプロキシオプションとは組み合わせられません。 |
次の図は、all、mabl、none、upstreamの各モードの動作を示しています。
プロキシモードを「All」に設定したmabl Link。
プロキシモードを「mabl」に設定したmabl Link。
プロキシモードを「none」に設定したmabl Link。
プロキシモードを「upstream」に設定したmabl Link。
プロキシの除外対象
一部のホストへの接続にはプロキシが必要で、それ以外には不要な場合は、プロキシの除外対象をカンマ区切りで指定します。カンマの後にスペースを入れてもかまいません。プロキシの除外対象には、次のタイプがあります。
- 1つのIPアドレス (例:
192.168.10.50) - CIDR範囲 (例:
10.0.0.0/8) - ホストまたはドメイン (例:
example.com)
ホストやドメインを除外する場合、アドレスはサフィックスとして扱われます。たとえば、除外対象としてexample.comを指定した場合、www.example.com、api.example.com、host1.subdomain1.example.comにも一致します。
実際の指定例は、次のようになります。
--proxy-exclude "localhost,127.0.0.1,192.168.10.50,10.0.0.0/8,example.com"
Link AgentがWindowsのプロキシ設定に従う場合は、Windowsの<local>バイパスエントリも適用されます。このエントリにより、ドットを含まないホスト名にはプロキシを介さずに直接接続します。