組織によっては、mablと組織のネットワークとの互換性を確保するために、追加の手順が必要になる場合があります。このガイドでは、mablを使用するために必要な権限と、サイト分析からmablのテストトラフィックを除外する方法について説明します。
mablデスクトップアプリケーションとmabl Trainerの使用
ネットワーク設定によっては、mablデスクトップアプリケーションとmabl Trainerを使用するために、追加の手順が必要になる場合があります。
ファイアウォールの許可リストへのドメインの追加
送信リクエストをブロックするファイアウォールが会社に導入されている場合、mablデスクトップアプリケーションの設定や機能の一部にアクセスできない可能性があります。この場合、会社のファイアウォール設定を管理する担当者やチームに依頼して、以下のドメインをファイアウォールの許可リストに追加してください。
*.mabl.com
*.googleapis.com
*.rollbar.com
*.segment.io
*.pendo.io
*.zendesk.com
fonts.gstatic.com
*.google-analytics.com
*.googleUserContent.com
mablは、HTTPS (443) の標準ポートを使用します。
プロキシ設定の構成
会社でプロキシを使用している場合、追加の設定を行わないと、mablがプロキシで動作しない場合があります。確認するには、デスクトップアプリケーションで [Help] > [Troubleshooting] > [Check connection to mabl services]
に移動します。
mablのサービスとの接続の確認
接続の確認に失敗した場合は、会社のプロキシセキュリティを管理する担当者やチームに連絡して、mablデスクトップアプリケーションで[プロキシ設定を構成]するためのオプションを確認してください。mabl CLIを使用する場合は、mabl CLIのプロキシ設定を構成する方法が[こちら]に記載されています。
セキュリティポリシーが厳しい組織では、ウイルス対策やマルウェア対策の許可リストに、mablアプリケーションを追加しなければならない場合があります。
Chromeのポリシーの確認
mabl Trainerは、ローカルマシンにインストールされているChromeのバージョンを使用して、テストのトレーニングを行います。mabl Trainerを起動できても、mabl Trainerでステップの記録や再生を行えない場合は、Chromeウィンドウでchrome://policy
にアクセスして、Chromeのポリシーを確認してください。
Chromeのポリシーに含まれているDeveloperToolsAvailability
ポリシーが0
に設定されている場合、mabl Trainerはステップの記録や再生を行えません。DeveloperToolsAvailability
の値を1
に更新する方法については、ネットワークチームにお問い合わせください。このChromeポリシーの詳細については、こちらをご覧ください。
テストの実行
mablには、ローカルおよびクラウドでテストを実行する機能があります。クラウドでの実行では、mablのすべてのテストアーティファクト、包括的なテスト結果、自動修復の機能が提供されます。mablがオープンインターネットからアプリケーションにアクセスできない場合は、mabl Linkを設定するか、許可リストに静的IPアドレスを追加することができます。
mabl Link
mabl Linkにより、mablクラウドとプライベート環境との間にセキュアなトンネルが確立されます。プライベート環境にアクセスするためにmabl Linkを設定する場合、mabl Linkはバックグラウンドで継続的に実行されるように、「常時接続」設定にする必要があります。
詳細については、mabl Linkに関するドキュメントを参照してください。
静的IP
mabl Linkを使用しない環境では、mablのテストトラフィックはすべて、専用のエグレスIPのセットから発信されます。静的IPのリストは、[ネットワーク] ページで確認できます。[ワークスペース] > [ネットワーク]
に移動し、[mablの固定IP] というセクションを確認します。
mabl Linkの代わりに、mablの静的IPアドレスをファイアウォールの許可リストに追加して、プライベートテスト環境へのアクセスを許可することもできます。詳細については、[静的IPアドレス]に関するドキュメントを参照してください。
mablのエグレスIPは、Google Cloudのアーキテクチャーでホストされています。mabl Linkを設定した後や、静的IPを許可リストに登録した後も、テストに環境へのアクセスに関する問題がある場合は、CDNやWeb対応ファイアウォールによってmablがブロックされている可能性があります。
サイト分析からのmablトラフィックの除外
mablのブラウザーテストトラフィックは、トラフィックを識別するために以下のヘッダーを追加します。
- すべてのリクエストには、
X-Mabl-Agent
ヘッダーがあります。例:X-Mabl-Agent: Mabl/0.1
- すべてのユーザーエージェント文字列には、
mabl
を含むカスタムのオペレーティングシステムプロパティがあります。例:User-Agent
:...mabl
(含む)
API とモバイルテストにはこれらのヘッダーは含まれません