mablは、ブラウザーテスト出力に関する豊富な情報を提供しており、問題のトリアージや診断に役立てることができます。ブラウザーテストはクラウドで実行されますが、テスト出力ページでテストのライブ再生を見ることができます。
- テストが成功すると、ステータスが「Passed」になります。
- 再生中に失敗したステップがあれば、そのステップが自動的に選択され、そのステップの詳細が右側のパネルに表示されます。
クラウド実行のライブ再生
このガイドでは、ブラウザーテストのクラウド実行から取得できる情報の概要を示します。
ページヘッダー
ブラウザーテスト出力ページのページヘッダーには、ブラウザー、環境、プランなどの重要な情報の概要が表示されます。
実行の比較
複数回実行されたテストや複数のブラウザーで実行されたテストについては、[Browser] と [Time of run] のドロップダウンを使用して、これらの実行バージョンを切り替えることができます。
さまざまなブラウザーテスト実行の切り替え
PDFのエクスポート
[More actions (...)] > [Export PDF]
の順にクリックし、テスト実行のPDFサマリーをダウンロードします。
PDFサマリーのエクスポート
PDFには、次の内容が含まれています。
- 実行に関する情報が一目でわかるメタデータサマリー。
- アプリケーションの最終的な状態を表す画像。
- テスト出力ページのログと同じようにグループ化された詳細なステップごとのログ。
進行中のテストの場合、[Download PDF]ボタンをクリックすると、現在のデータのスナップショットが取得されます。テストがさらに進行した場合は、もう一度クリックすると、更新された状態の新しいスナップショットを取得できます。
これらのテストの出力は大きいため、PDFとして簡単に利用できません。より簡単に利用できるように、これらの結果をCSV形式でエクスポートすることができます。
ステップのタイムライン
各ステップの完了に要した相対時間を確認するには、ステップのタイムラインを使用します。
- ステップにカーソルを合わせて、特定のステップにかかった時間を確認します。
- タイムラインのステップをクリックして、ステップの出力の詳細を確認します。
ステップのタイムラインのステップにカーソルを合わせる
ステップのタイムラインは次のような場合に役立ちます。
- 不必要な待機時間の特定: mablではすべてのステップにインテリジェント待機が組み込まれているため、大部分のテストには待機時間を追加する必要はありません。また、待機時間を使用すると、静的な長さの時間が実行に追加されることになるため、テストの速度が大幅に低下する可能性もあります。ステップのタイムラインを使用すると、必要以上に長い待機時間を特定することができます。
- 実行速度が遅いステップの特定: 他のステップと比較して実行速度が遅いステップをクリックして、ログを調べます。このような実行速度が遅いステップには、ネットワークエラーや自動修復など、テスト中に発生した問題や変更が関係している場合があります。
- テスト対象アプリケーションの実行速度が遅いセクションの特定: 通常より実行速度が遅いステップのグループがステップのタイムラインにある場合は、実行速度が遅いステップのグループがテスト対象としているアプリケーションのURLまたはセクションを確認して、速度低下につながった可能性のある要因を見極めます。mablのサブスクリプションに応じて、スピードインデックスや、そのステップで検出されたネットワークエラーを利用します。
ステップの詳細
左側にあるステップの詳細には、各ステップが実行したアクション、成功、失敗、警告付き合格のいずれかのステータス、実行に要した時間が表示されます。
ステップはタイプ別にフィルタリングすることができます。詳細については、テスト出力のステップのフィルタリングについてのガイドを参照してください。
スクリーンショット
スクリーンショットは、mablが特定のステップを実行する前のUIの状態を示しています。
視覚的変化
プラン内でテストを実行する場合、スクリーンショットを以前の実行と比較することができます。詳細については、ブラウザーテストでの視覚的変化の検出を参照してください。
現在のスナップショットとベースラインとの比較
ログ
ログは各ステップのアクティビティに関するより詳細な情報を提供するため、失敗したテストのトラブルシューティングに役立ちます。
テストステップのログをダウンロードする方法については、テストデータのダウンロードについてのガイドを参照してください。
mablアクティビティ
[mabl activity]タブには、mablとアプリケーションの対話が記録されています。
- [Time display] をクリックすると、地球時間 (現実時間)とテスト時間を切り替えることができます。
- [Element history]をクリックすると、ページ上のエレメントと対話するステップの追跡対象の属性を確認できます。詳細については、要素の履歴の確認を参照してください。
ログのmablアクティビティの確認
ネットワーク
[Network]タブには、現在のステップの実行時に行われたネットワーク呼び出しが表示されます。このデータは、テスト実行時に発生したネットワークエラーをデバッグしようとする際に役立ちます。
DOM
DOMは、Document Object Modelの略であり、HTMLのプログラミングインターフェイスです。[DOM]タブの内容は、Webページをノードツリーとして表現しており、ステップの実行時にページ上に存在していたエレメントを特定するのに役立ちます。
パフォーマンス
[Performance]タブは、ユーザーがパフォーマンスやアプリケーションUIの読み込み速度をどのように認識するかを測定します。詳細については、スピードインデックスについてのガイドを参照してください。
変数
ステップで変数が使用されていた場合、[Variables] タブには、そのステップで使用されていた変数とその値が表示されます。
コンソールログ
Chromeの実行時にコンソールにメッセージが記録されていた場合、それらのメッセージは [Console logs] タブに表示されます。
アクセシビリティ
アクセシビリティチェックの詳細な出力が、[Accessibility] タブに表示されます。