アプリケーションに対してブラウザーテストを実行する際に、mablは、インテリジェント待機を使用して、操作の前にアプリケーションが適切な状態に達しているかどうかを判定します。ほとんどの場合、テスト実行中のタイミングは、インテリジェント待機によって正しく調整されます。
ただし、ある環境での対象アプリケーションのロードが、別の環境に比べて遅すぎる場合や速すぎる場合は、ブラウザー実行のページ操作速度を変更できます。
デフォルトでは、すべてのブラウザーテストが通常のページ操作速度で実行されます。この場合、mablがアプリケーション内のエレメントとの完全一致や高い確度の一致を見つけるための待機時間について、中程度のしきい値が設定されます。その他のページ操作速度のオプションを以下に示します。
- Fast: 正しいエレメントを特定するためのしきい値を小さくします。
- Slow: テストの各ステップの後に待機時間を追加します。
- Slower: テストの各ステップの後にさらに長い待機時間を追加します。
この記事では、クラウド、Trainer、ローカル実行でのページ操作速度の変更方法について説明します
クラウド実行
クラウド実行のページ操作速度を環境レベルで設定します。
[Edit environment] ページでページ操作速度を変更した場合、設定はその環境に関連付けられたクラウド内のすべてのブラウザー実行 (アドホック実行とプラン実行の両方を含む) に適用されます。
環境の速度設定
デフォルトでは、プランは選択した環境から設定を引き継ぎます。ただし、プランレベルでページ操作速度を設定することで、環境レベルのページ操作速度をオーバーライドすることもできます。
プランの速度設定
Trainerおよびローカル実行
ローカル実行とmabl Trainerのステップの再生でのページ操作速度を調整するには、デスクトップアプリケーションの [Preferences] メニューを使用します ([Edit] > [Preferences])。
操作速度設定
mabl CLIでローカルにテストを実行する場合は、--interaction-speed
フラグを使用してページ操作速度を調整します。
mabl tests run --run-id 12jk1l4j21u3n2-jr --interaction-speed slow