mabl Trainerでは、ファイルアップロードステップにアサーションを組み合わせて、Webアプリケーションがファイルアップロード操作を期待どおりに処理していることを確認できます。mablワークスペースにファイルアップロードを追加して、その後のテストの編集やクラウド実行で使用します。ファイルアップロードにアクセスするには、mablアプリケーションで [Configuration] > [File uploads] に移動します。
この記事では、Webアプリケーションへのファイルのアップロードについて説明します。内容は次のとおりです。
ワークスペース内の他のデータと同様に、ファイルアップロードは、キー強度とキー管理に関する業界標準のベストプラクティスを用いて暗号化されます。ファイルアップロードは、削除しない限り、mablクラウド内に保持されます。
ファイルアップロードステップのトレーニング
最初に、mabl Trainerを開き、ファイルアップロードステップを実行するアプリケーション内のページに移動します。記録ボタンがオンになっていることを確認します。
- アプリケーションで [File upload] または [Choose file] ボタンをクリックします。
- ファイル選択ダイアログで、お使いのコンピューターからアップロードするファイルを選択します。
- [Open] をクリックします。Trainerによって、ファイル入力が設定されているステップが自動的に記録されます: "Set file input to <ファイル名>"
- アプリケーションでファイルアップロードを送信するアクションを記録します。たとえば、[Submit] ボタンをクリックします。
- アップロードが正常に行われたことを確認するアサーションを作成します。このアサーションは、ファイルのアップロードが正常に行われた後のアプリケーション内の動作に依存します。
デフォルトでは、最大15メガバイトまでのファイルアップロードがサポートされています。最大100MBの大容量ファイルのアップロードは、現在 [Labs] ページ ([Settings] > [Labs]) を介して早期アクセスプログラムとして利用できます。15MBより大きいファイルをアップロードするには、Google Cloud Storageへの接続が必要です。
ファイル名の上限はASCII文字で255文字です。ただし、ファイル名にASCII文字以外の文字が含まれる場合は、文字エンコード方式とファイル名に使用可能な255バイトに基づき、ファイル名の上限は84文字までになることがあります。
Trainerでのファイルアップロードステップの再生
ファイルアップロードステップを記録した後に、ファイル選択ダイアログを開くクリックステップを削除します。これを行わない場合、Trainerでの再生時にファイル選択ダイアログを手動で閉じる必要があります。
mablでは、Trainerでの再生時またはローカル/クラウド実行時にファイル選択ダイアログを操作できません。これは、ファイル選択ダイアログがページのHTMLではなく、オペレーティングシステムの一部であるためです。mabl Trainerで可能な操作と不可能な操作については、こちらを参照してください。
ファイル入力の更新
ファイル入力を更新するには、記録されたファイルアップロードステップの横の鉛筆アイコンをクリックします。ドロップダウンから新しいファイル入力を選択します。
mablアプリケーションにこれまでにアップロードされたことのない新しいファイルアップロードを使用するには、既存のファイルアップロードステップを削除し、新しいファイル入力を使って新しいアップロードステップを記録します。
カスタムファイルアップロードステップ
記録されたステップを使ってファイル入力エレメントをターゲットにすることができない場合は、CSSまたはXPathの使用によって "set file input" ステップを作成することもできます。カスタムファイルアップロードステップでは、次のことに留意してください。
- "set file input" ステップのターゲットエレメントは、ファイルタイプの入力エレメントである必要があります。
- カスタムファイルアップロードステップでは、mablワークスペースからの既存のファイルの選択のみ可能です。
CSSクエリやXPath式を使用してファイルアップロードステップを作成する前に、ファイルアップロードを記録し、[Configure Find] をステップに追加して、ファイルタイプの入力エレメントが持つべき属性を指定します。
[Configure Find] は、CSSやXPathを使用するステップと同じユースケースを多数処理しますが、問題が発生したときのステップのトラブルシューティングにCSSやXPathの知識が不要であるため、よりメンテナンスが容易です。
シナリオごとに異なるファイルをアップロード
状況に応じて異なるファイルをアップロードする必要がある場合は、条件を使用してシナリオを評価し、入力を適切なファイルに設定します。次のスクリーンショットは、DataTableシナリオに応じて異なるファイルをアップロードするテストステップを示しています。
DataTableシナリオに応じて異なるファイルをアップロード
mabl Trainerでファイルアップロードを使用する場合は、次の制限事項に留意してください。
- ドラッグアンドドロップでのファイル選択はサポートされていません。
- 1つのファイルアップロードステップでの複数ファイルの選択はサポートされていません。