アプリケーションや環境から、テストのアドホック実行に至るまで、ワークスペースの全てのコンポーネントには、mablリソースIDという一意のIDがあります。mablリソースIDは、mabl CLIの多くのコマンドや、mabl APIエンドポイントのパラメーターとして必要です。
このガイドでは、mablリソースIDを持つコンポーネントタイプを列挙し、mabl CLI、mablアプリケーション、WebhookペイロードからmablリソースIDを取得する方法について説明します。
コンポーネントタイプ
mablリソースIDは、英数字の文字列と、コンポーネントの種類を表す接尾辞で構成されます。たとえば、ワークスペースのIDは1234567890AbCdE-w
のようになっています。
次のリストは、mablリソースIDを持つコンポーネントの種類と、そのコンポーネントごとの接尾辞です。
- ワークスペース:
-w
- アプリケーション:
-a
- 環境:
-e
- プラン:
-p
- テスト:
-j
- デプロイイベント:
-v
- プラン実行:
-pr
- テスト実行:
-jr
- DataTable:
-vt
- DataTable シナリオ:
-vr
* User ID には接尾辞はつきません
mabl CLI で取得する
mabl CLIでは、list
コマンドでほとんどのコンポーネントのIDを取得できます。
mabl workspaces list
mabl applications list
mabl environments list
mabl plans list
mabl tests list
mabl datatables list
mabl branches list
mabl deployments list
mabl users list
* list
コマンドはコンポーネントタイプのID、名前、作成日時を返します。
DataTableシナリオのIDを取得するには、以下のコマンドを実行します。
mabl datatables scenarios <datatable-id>
次の例の場合、mabl applications list
コマンドは、アプリケーションのID、名前、作成日時のテーブルを返します。
┌──────────────────────────┬─────────────────────────────────┬─────────────────────────┐
│ ID │ Name │ Created time │
├──────────────────────────┼─────────────────────────────────┼─────────────────────────┤
│ <application-id> │ Marketing Site | FreshBooks.com │ Oct 29th 2019, 22:06:55 │
├──────────────────────────┼─────────────────────────────────┼─────────────────────────┤
│ <application-id> │ FreshBooks App │ Mar 19th 2020, 14:15:01 │
├──────────────────────────┼─────────────────────────────────┼─────────────────────────┤
│ <application-id> │ mabl Sandbox │ Mar 23rd 2020, 17:57:23 │
├──────────────────────────┼─────────────────────────────────┼─────────────────────────┤
│ <application-id> │ Sandbox │ Jun 16th 2022, 01:28:37 │
└──────────────────────────┴─────────────────────────────────┴─────────────────────────┘
list
コマンドの最後に--help
フラグをつけると、このコマンドで利用可能なオプションが表示されます。
たとえば、mabl environments list –help
と入力すると、環境の一覧を表示するのに使用できるオプションが表示されます。
--workspace-id
: 複数のワークスペースに属している場合、特定のワークスペースの環境の一覧を表示します。--limit
: 返す環境の数を指定します。デフォルトは10です。--output
: コマンドの実行結果の表示形式を指定します。table、json、yamlのいずれかを指定できます。
mablアプリケーション内で取得
mablアプリケーションでは、コンポーネントごとに異なるページでmablリソースIDを取得できます。
ワークスペース
ワークスペースIDを取得するには、[ワークスペース] > [ワークスペース] に移動します。ワークスペースIDの接尾辞は-w
です。
ワークスペースIDの取得
アプリケーションと環境
[ワークスペース] > [API] に移動し、[mabl CLI] セクションまでスクロールします。アプリケーション、環境、またはその両方をドロップダウンから選択します。mabl CLIコマンドにアプリケーションIDと環境IDが表示されます。アプリケーションIDの接尾辞は-a
、環境IDの接尾辞は-e
です。
アプリケーションIDと環境IDの取得
テストの詳細ページでのCLI情報の取得
CLIアイコンをクリックすると、そのテストまたはプランのmablリソースIDが表示されます。テストIDの接尾辞は-j、プランIDの接尾辞は-pです。
プランのmablリソースIDの表示
デプロイメントイベント
[テスト結果] > [デプロイメント別]
に移動し、特定のデプロメントイイベントの受信時刻をクリックします。
デプロイメントイベントの結果の表示
受信時刻をクリックすると、デプロイイベントの詳細ページが開き、接尾辞が-vのデプロイメントイベントIDを見つけることができます。
プラン実行
プラン詳細ページで、[Download CSV] ボタンをクリックします。
プラン詳細ページでのプラン実行IDの取得
CSVファイルには、各プラン実行のプラン実行IDが含まれています。プラン実行IDの接尾辞は-prです。
テスト実行
特定のテスト実行のテスト結果ページにある縦3点の More actions
メニューをクリックし、"CLI info" を選択します。
テスト出力ページで "CLI info" を選択
テスト実行IDは、[mabl CLI resource IDs] モーダルウィンドウに表示されます。テスト実行IDの接尾辞は-jrです。
テスト結果ページでmablリソースIDを取得
テスト実行IDはランタイム変数です。Trainerでは、mabl変数構文を使用してアクセスできます: {{@app.test_run_id}}
。
トレーニングセッションおよびローカルラン中は、その値は 'local-run' です。クラウドランでは、変数 app.test_run_id
はユニークなテスト実行ID(-jr
で終わる)になります。
DataTable
テスト環境設定>DATATABLE
にアクセスして、確認したい DataTableを開いてください。上部のCLIアイコンをクリックすると、DataTable IDが表示されます。DataTable IDは-vt
で終わります。
DataTable ID
Webhookペイロードから取得
実行後のWebhookに情報を送信するようにワークスペースを設定した場合、Webhookのペイロードからプラン実行IDとテスト実行IDを取得できます。
プラン実行
Webhookペイロードのボディには、プラン実行のIDを示すplan_execution
があります。接尾辞は-pr
です。
テスト実行
Webhookペイロードのjourney_execution_id
はテスト実行IDです。接尾辞は-jr
です。