パフォーマンステストの概要
アプリケーションのパフォーマンスはユーザーエクスペリエンスの重要な要素であり、アプリケーション全体のソフトウェア品質やエンドユーザーの満足度に大きく影響します。アプリケーションのパフォーマンスが悪いとビジネスにも大きな影響を与える可能性があります。例えば、顧客があなたのオンラインサイトで購入を中断してしまう場合、その顧客は競合サイトに流れる可能性が高くなります。
mablのパフォーマンステストでは、ビジネス上重要なユーザージャーニーをテストし、負荷がかかった状態でのシステムの挙動を検証することができます。
mablのパフォーマンステストでは、既存の機能テストを使って、設定した同時接続ユーザーの負荷をかけて、テストを mablのスケーラブルなクラウドプラットフォーム上で実行するように設定します。テスト結果を参照することで、チームはアプリケーションの全体的なパフォーマンスを把握するとともに、パフォーマンスの問題を迅速に検出・修正することができます。
早期アクセスプログラム
現在、パフォーマンステストは早期アクセスプログラムとしてご利用いただけます。早期アクセスプログラムに参加してパフォーマンステストを試してみたい方は、mabl のカスタマーサクセスマネージャまでお問い合わせください。
早期アクセスプログラムの期間中、ご契約アカウントごとに合計で最大500 仮想ユーザ時間(VUH) をご利用いただけます。本機能の一般提供開始後には、本機能へのアクセスおよび価格が変更される可能性があります。また、パフォーマンステストの仕様は一般提供の前に予告なく変更されることがあります。
ユースケース
mablでパフォーマンステストを実行するすることで、以下のユースケースが実現できます:
パフォーマンスSLAの確認
パフォーマンステストを活用して、新たなコード変更があった際に、アプリケーションのSLAに問題がないことを確認します。
パフォーマンス低下(リグレッション)の有無の確認
現在のリリースのパフォーマンステスト出力と以前のリリースのパフォーマンステスト出力を比較し、アプリケーションのパフォーマンス低下(リグレッション)が発生していないかどうかを確認します。
季節的なピークへの対策
トラフィックの一時的な急増が予想される季節の前に、そのピークを想定したアプリケーションのパフォーマンスをテストし、APIが対応できることを確認します。
現在、API テストのみ利用可能
現在、パフォーマンステストは、APIテストでのみご利用いただけます。
パフォーマンステストのワークフロー
mablでパフォーマンステストを行うには、以下の順に作業を進めます:
パフォーマンス基準(ベースライン)を決める
アプリケーションのパフォーマンス基準(ベースライン)を決めるには、まず。同時接続数を変えた複数の負荷テストを作成・実行します。たとえば、30分間に5ユーザ、30分間に50ユーザ、30分間に50ユーザ、30分間に1,000ユーザ、といった複数の設定でパフォーマンステストを実行します。
最大同時接続数や失敗基準を確認する
パフォーマンス基準を決めるテスト実行の出力を確認し、チームが「適切なパフォーマンス」と定義できる基準値を決定するとともに、パフォーマンスが悪化し始めるタイミングを確認します。
テスト実行の出力情報を参考にして、パフォーマンステストとして適切な設定を決めることができます。たとえば、アプリケーションが許容可能な最大同時接続ユーザ数が1000人だったとして、この同時接続ユーザ数でほとんどのAPIコールのAPIレスポンスタイムが300ミリ秒(ms)以下だった場合、パフォーマンステストに次の設定を行うことができます:
- 同時接続数:1000人の仮想ユーザー
- 失敗条件: APIレスポンスタイムが95パーセンタイル値で300ミリ秒(ms)を超えた場合
パフォーマンステストの結果を時系列で比較する
同時接続数と失敗条件を決定したら、アプリケーションに新たな変更が行われたタイミングでパフォーマンステストを実行して、パフォーマンスにリグレッションがなく、すべてが期待通りに動作しているかどうかを確認します。
次のステップ
ワークスペースでパフォーマンステストを実行するには、以下のページを参照してください:
Updated 5 months ago