一部のテストシナリオでは、次のテストステップを実行する前に追加の待機を設定することが望ましい場合があります。ブラウザとモバイルのテストでは、追加の待機を設定するための3つの方法があります:
ほとんどの場合、追加の待機を設定する方法として、Configure Findとwait untilステップの使用をお勧めします。これは、合計待機時間が動的であるためです。設定されたタイムアウトの前にアプリケーションの準備が整った場合、mablはこのステップを終了し、次のステップの実行に進みます。
それに対し、waitステップは常に一定時間待機します。waitステップは、テスト実行中のパフォーマンスの問題を切り分けたり、テストの特定の時点でページのスクリーンショットを取得したりするのに便利です。テストのフィードバックサイクルが長くなるため、原則としてwaitステップの使用はなるべく控えることをお勧めします。
この記事では、ブラウザまたはモバイルテストに3種類の待機を追加する方法について説明します。
ブラウザーテストをクラウドで実行するとき、mablはページ上のエレメントを操作する前に、インテリジェント待機を使用してアプリケーションが正しい状態であることを確認します。ただし、必要に応じて追加の待機を設定することをお勧めします。
Configure Find
アサーションやクリックをはじめとするmablの検索アクションでは、ターゲットエレメントが表示されるまで最大30秒間の待機時間があります。アプリケーションでエレメントの表示に30秒以上かかる場合や、完全な形になる前にエレメントが生成される場合、Configure Findを使用できます。
Configure Findでは次の操作が可能です。
- mablで検索するエレメント属性を指定する
- mablによるエレメントの検索「時間」を定義するために、タイムアウトを設定する
Configured Findのタイムアウトの定義
Configure Findステップのデフォルトのタイムアウトは15秒ですが、ターゲットエレメントを見つけて操作するまでのタイムアウトを最長15分 (900秒) まで延ばすことができます。Configure Findの使用方法の詳細については、こちらのガイドを参照してください。
wait untilステップ
wait untilステップは、ページに特定のエレメントが表示されるまで最大秒数を「上限」として待機します。タイムアウトになる前にターゲットエレメントを見つけた場合、mablは待機を終了し、次のステップに進みます。
wait untilステップはwaitステップほど静的でなく、CSSおよびXPathクエリを使用してエレメントを検索するよりも柔軟です。mablで自動修復を試みる前に待機するタイムアウトと属性を指定する場合は、wait untilステップを使用します。
mabl Trainerでwait untilステップを追加するには、次の手順を実行します。
- Trainerウィンドウの下部にあるプラスアイコン (+) をクリックして、ステップを追加します。
- [Wait] をクリックします。
- [Add wait until] を選択します。
wait untilステップの追加
- mablで待機するエレメントを選択します。
- mablでターゲットにする属性をオンにします。選択可能な属性は、選択したエレメントに基づいています。
属性の選択
- [Next] をクリックします。
- 最大待機時間を900秒に設定します。
- 一致するエレメントが見つからない場合にmablで自動修復を行うかどうかを指定します。
- [OK] をクリックします。
wait untilステップを使用するときは、次の制限事項に留意してください。
- wait untilステップのターゲットエレメントをCSSまたはXPathで指定することはできません。
- ステップが要素が存在しないまで待つことができない場合があります。テストが必ず要素が存在しないまで待つ必要がある場合は、ここで概説されているループワークフローを試してみてください。
これらの制限事項に関わるユースケースがある場合は、Mabl Product Portalでお知らせください。
waitステップ
waitステップは静的な待機とも呼ばれ、mablは一定時間待機してから次のステップに進みます。
mabl Trainerでwaitステップを挿入するには、次の手順を実行します。
- Trainerウィンドウの下部にあるプラスアイコン (+) をクリックして、ステップを追加します。
- [Wait] をクリックします。
- [Add wait] を選択します。
waitステップの追加
- 次のステップを実行するまでの待機時間 (秒数) を入力します。最大値は900秒です。
- [OK] をクリックします。