変数は、堅牢性と柔軟性に優れたテストを作成するために不可欠なステップです。ページのテキスト抽出からテスト間の変数の共有に至るまで、テスト目標を満たすさまざまな変数タイプをmablは提供しています。
この記事では、mablのさまざまなタイプの変数について説明します。
アプリケーション変数
アプリケーション変数には、開始URLやモバイルビルドファイルなど、テスト対象アプリケーションに関する情報が格納されます。これらの変数は、アプリケーションのデプロイ先に基づいてテストの開始時に割り当てられます。
次の表は、アプリケーション変数をテストタイプ別に示したものです。
テストタイプ | 変数 | 説明 |
ブラウザー | app.url |
テスト対象アプリケーションの開始URL。WebアプリケーションURLとも呼ばれます。 |
API | api.url |
テスト対象APIのベースURL。API URLとも呼ばれます。 |
モバイル |
|
モバイルビルドファイルの名前とバージョン。 |
アプリケーション変数の作成と管理は、[テスト環境設定] セクションで行うことができます。
-
[テスト環境設定] > [アプリケーション]:
app.url
およびapi.url
変数の作成と管理を行います。 -
[テスト環境設定] > [モバイルビルドファイル]:
app.build_name
およびapp.build_version
変数の作成と管理を行います。
通常、アプリケーション変数は、テストを含むプランで設定されるか、トレーニングセッションの開始時に選択されます。
環境変数
環境変数は、環境に対してテストが実行されるときに利用可能になり、ワークスペース固有の暗号化キーで暗号化されます。
環境変数は、一般にAPIキーに使用されます。
環境変数の作成と管理は、[テスト環境設定] セクションで行うことができます ([テスト環境設定] > [アプリケーション])。
クレデンシャル
mablクレデンシャルは、認証シナリオで使用されます。環境変数と同様に、mablクレデンシャルは、お客様固有の暗号化キーで暗号化されてから、mablのデータベースに追加されます。
次の表は、クレデンシャルをテストタイプ別に示したものです。
テストタイプ | 変数 |
ブラウザーおよびモバイル |
app.defaults.username とapp.defaults.password
|
API |
api.credentials.username とapi.credentials.password
|
クレデンシャルの作成と管理を行うには、[クレデンシャル] ページに移動します ([テスト環境設定] > [クレデンシャル])。
テストで生成される変数
テストで生成される変数とは、テストの実行中に値が動的に作成される変数です。テストで生成される変数は、ページ上の値、APIレスポンス、JavaScript出力、Cookieデータ、データベースクエリ、有効な式から作成できます。
テストで生成される変数の詳細については、次の記事を参照してください。
ローカル変数
ローカル変数には、フローパラメーターとスニペットパラメーターが含まれます。ローカル変数は、変数が宣言されたフローまたはスニペットのスコープ内に存在します。
フローパラメーターの先頭にはflow.
が追加されます。たとえば、フローパラメーターproductId
はflow.productId
になります。
ランタイム変数
ランタイム変数は、実行時に値が生成されます。これらの変数は、リアルタイムデータと、現在のテスト環境のコンテキストを取得します。
ランタイム変数の例を示します。
モバイルテストには、次のように特別なランタイム変数のセットがあります。
-
device.model
: デバイスのモデル -
device.height
: デバイスの高さ -
device.width
: デバイスの幅 -
os.version
: デバイスのOSバージョン -
os.api_level
: デバイスのAPIレベル。Androidデバイスにのみ該当
データ駆動型変数
データ駆動型変数は、テスト実行時に別のソースから値が提供される変数です。
データ駆動型変数の例として、DataTableのシナリオに関連付けられた変数値や、同一プラン内の別のテストからエクスポートされた共有変数などがあります。
詳細情報
変数の使用方法の詳細については、以下を参照してください。