ワークスペースでの重大な失敗やテストのインサイトについてのアラート機能は、自動テストで検出された問題やリグレッションの影響を最小限に抑えるうえで極めて重要です。このため、mablは、チームがコミュニケーションや調整に使用しているMicrosoft Teamsなどのツールと統合することができます。
mablでプランに関する情報が生成されるとすぐに選択したチャネルに送信される
選択したTeamsのチャネルに通知を直接送信するようにmablを設定することで、次のことが可能になります。
- 重大な失敗に関するアラートを設定することで、問題を迅速にトリアージできる
- 自動修復、リンク切れ、視覚的な変化のインサイトなど、チームが最も重視しているインサイトをモニタリングするようにフィルターを設定できる
- mablアプリケーションにログインすることなく、テスト出力のコメントを常に把握できる
このガイドでは、Microsoft Teamsインテグレーションのセットアップと設定方法について説明します。
Office 365 コネクタの廃止
2024年7月、MicrosoftはOffice 365 Connectorsが2025年12月31日以降サポートされなくなると発表しました。
mablのMicrosoft Teams統合をOffice 365コネクターを使用して設定した場合は、Microsoftが提案するワークフローソリューションを使用するように移行する必要があります。mablのMicrosoft Teams統合をワークフローで設定する手順については、このドキュメントのTeamsセクションを参照してください。
セットアップ
Teamsインテグレーションをセットアップするには、通知を受け取るTeams内のチャネルにWebhook URLを追加します。このWebhook URLは、mablのTeamsインテグレーションセットアップフォームで使用します。
Teamsでのセットアップ
Microsoftは、特定のMS Teamsチャンネル用に受信Webhookを作成するためにWorkflowsを使用することを推奨しています。webhook を追加するための十分な権限がない場合は、適切な権限を持つチームメンバーを探してください。
MS Teamsの統合を設定するために必要なHTTP POST URLを生成するには、Microsoftのワークフローでの受信Webhookの設定に関する指示に従ってください。URLをコピーして、mablでの統合設定を完了してください。
mablでの作業
mablアプリケーションで、[ワークスペース] >[インテグレーション]に移動して、Teamsインテグレーションのセットアップを実行します。
- Microsoft Teamsのインテグレーションカードを見つけて、[+ Setup]ボタンをクリックします。
- Teamsセットアップフォームで、次の必須情報を入力します。
- Name: インテグレーションには、データの送信先となるチャネルの名前など、識別しやすい名前を付けます。
- Webhook URL: TeamsのWebhook設定からコピーしたWebhook URLを貼り付けます。
- それぞれのニーズに合わせて設定オプションを変更します。設定オプションの詳細については、次のセクションを参照してください。
- [Save] をクリックします。
プランの失敗、新たに成功したプラン、コメント、視覚的な変化、リンク切れについてアラートするサンプル設定
保存すると、インテグレーションが[ワークスペース] > [インテグレーション]の[アクティブなインテグレーション] セクションに表示されます。
[ワークスペース] > [インテグレーション]のTeamsインテグレーション
設定
トグルとドロップダウンを使用して、ニーズに合わせたTeamsインテグレーションを設定します。
基本設定 (The basics):
- Action buttons in cards:このオプションがオンの場合、失敗したプランの再実行をTeamsから直接トリガーできます。
プランの通知 (Plan notifications)
- Plan run passed
- Plan run failed:このオプションでは、プラン実行中に最初に発生したエラー、テストを最後に変更したユーザー、およびテストの更新日時に関する情報が通知されます。
- Plan run started
- Plan run status changed:このオプションでは、以前のプラン実行に失敗していたが、その後のプラン実行が成功している場合、または、以前のプラン実行に成功していたが、その後のプラン実行が失敗している場合に通知が送信されます。ステータスが失敗に変わった場合、通知には、テストを最後に変更したユーザーとテストの更新日時に関する情報が含まれます。
その他の通知 (Other notifications)
その他のタイプのインサイトに関する設定通知:
- Comments:テスト出力ページに追加されたコメント。
- Application broken:ホームページ読み込みの失敗と自動ログインの失敗に関するインサイトが含まれます。
- Timing:ページ読み込みとテスト実行のタイミングに関するインサイト。
- Broken links: リンク切れと修正されたリンクのURL
- [Autoheal]:ブラウザーテストでページ要素を見つけるためのmablの適応修正
- Visual changes:テスト実行中に見つかった視覚的な差異に関するインサイト。これらのインサイトを受け取るには、プランで視覚的変化の学習を有効にします。
- JavaScript errors:テスト実行中に発生した新しいJavaScriptのエラーと修正されたJavaScriptのエラー。
- Integration events: mablとのインテグレーションイベント(新しいOAuth (Slack)インテグレーションの追加など)、最初に成功したデプロイメント、最初のプラン実行に関するインサイト。
次の場合にのみ通知 (Only notify for)
インサイトステータス (Insight statuses)
[Plan notifications] および [Other notifications]セクションで設定した通知にフィルターを設定して、特定のタイプのインサイトを表示します。
たとえば、スケジュールされたプランのステータスが成功から失敗に変わったときにのみ通知を受け取りたい場合は、[Plan run status changed] をオンにして、インサイトフィルターを "Alert"に設定します。このように設定すると、プラン実行に成功のインサイトは除外され、プラン実行に失敗のインサイトが存在する場合にのみ通知が行われます。
テストでJavaScriptのエラーが見つかった場合に通知を受け取り、JavaScriptのエラーが修正された場合の通知を受け取らない場合は、[JavaScript errors] をオンにし、インサイトフィルターを "Warning"に設定します。このように設定すると、JavaScriptの修正のインサイトは除外され、JavaScriptの不具合のインサイトが存在する場合にのみ通知が行われます。
プランラベルフィルターを使用して、特定のラベルを持つプランの通知のみを受け取ります。複数のラベルが選択されている場合、一致するプランにいずれかのラベルがタグ付けされている場合に通知が届きます。