ブラウザテストでページ上の要素を操作するステップを記録すると、mablはテキスト、CSSクラス、data-test-id、およびページ上の場所やサイズなど、30以上の属性を追跡します。この情報は「要素の履歴」と呼ばれ、その後のテスト実行で正しい要素を識別するのに役立ちます。
アプリケーションの軽微な更新や自動修復によって要素の属性が更新されると、mablはこの情報をステップの「要素の履歴」に記録します。
要素の履歴は環境ごとに別々に追跡されます。たとえば、2つの環境でテストを実行する場合、ステップはそれぞれの環境で別々に要素の履歴を追跡します。
このガイドでは、テストステップの要素の履歴の確認方法について説明します。
要素の履歴の表示
ステップでの要素の履歴を表示するには、「テスト結果」の「テスト結果を表示」ページに移動し、次の手順を実行します。
- テストステップをクリックします。
- [ログ] タブを選択します。
- [mablアクティビティ] タブの [要素の履歴] ボタンをクリックします。要素の履歴がモーダルウィンドウに表示されます。
「テスト結果を表示」ページでの要素の履歴の表示
画面上部には [Current] というラベルがあり、mablがターゲット要素の識別に使用している最新の情報であることを示しています。変更された属性は強調表示されています。この要素の前のバージョンは、自動修復、軽微な更新のどちらの場合も、下の行に表示されます。
軽微な更新
高確度で一致する要素が見つかったものの、いくつかの属性が変更されている場合、mablは (1) テスト実行が最終的に成功し、(2) テスト実行がプラン実行の一部である場合に限り、要素の履歴に軽微な更新を行います。
自動修復
高確度で一致する要素が見つからず、mablが自動修復を試みた場合、(1) テスト実行が最終的に成功し、(2) テスト実行がプラン実行の一部である場合に限り、自動修復は要素の履歴に記録されます。
ロールバック
時計アイコンをクリックすると、要素の履歴の前のバージョンにロールバックできます。
要素の履歴をロールバックすると、より新しいバージョンの要素 (選択したバージョンより上の行) は削除されます。要素の履歴は環境ごとに別々に追跡されるため、ある環境で要素の履歴をロールバックしても、他の環境の要素の履歴には影響しません。
要素の履歴のロールバック
要素の履歴をロールバックしても、同じ自動修復を繰り返すことを防ぐことはできません。自動修復を無効にする方法は、自動修復(オートヒール)に関するFAQを参照してください。
共有の要素の履歴
次の場合、要素とその履歴は複数のステップ間で共有されます。
- トレーニング中、同じ要素が複数のステップで使用される場合
- たとえば、テストが入力フィールドのクリックステップを記録し、次にその入力フィールドにテキストが入力されるステップを記録する場合、mablは両ステップの共有の要素の履歴を追跡します。
- ステップがフローの一部であり、そのフローが複数のテストで使用される場合
- ステップまたはテスト全体が複製された場合
- ステップを複製した場合、両方のステップで同じ要素の履歴を共有します。
- テストを複製した場合、複製されたステップは、元のテストの該当ステップと要素の履歴を共有します。