DataTableを使用してテストを実行すると、さまざまなシナリオでアプリケーションの信頼性を検証できます。1つのシナリオをローカルに実行する場合でも、プラン実行で複数のシナリオを並列して実行する場合でも、mablではニーズに合わせた複数のオプションが利用できます。
この記事では、DataTableシナリオを使用したテストの実行方法について説明します。
DataTableを使用したテスト実行の結果
DataTableを使ってテストを実行するには、最初に、テストにDataTableを関連付ける必要があります。
アドホック実行
mablでは、ローカルとクラウドの両方で、DataTableシナリオを使用したアドホック実行をサポートしています。
ローカル実行
mabl CLIでは、mabl tests run
コマンドを使ってDataTableシナリオを使用したローカル実行をトリガーできます。
- 1つのシナリオを実行する場合は、
--scenario-id
オプションを使って適切なシナリオIDを指定します。 - すべてのシナリオを順次実行する場合は、
--data-table-id
オプションを使って適切なDataTable IDを指定します。
mablデスクトップアプリケーションでは、一度に1つのDataTableシナリオに対してローカル実行をトリガーできます。
- 実行するテストに移動します。
- [Run test] ボタンをクリックします。
- [Local run] タブで、[Run DataTable scenarios] をオンにして、DataTableとシナリオを選択します。
- [Start run] ボタンをクリックします。
クラウド実行
mabl CLIでは、mabl tests run-cloud
コマンドを使って、DataTableシナリオを使用したクラウド実行をトリガーできます。
- 1つのシナリオを実行する場合は、
--scenario-id
オプションを使って適切なシナリオIDを指定します。 - すべてのシナリオを並列実行する場合は、
--data-table-id
オプションを使って適切なDataTable IDを指定します。
また、mablデスクトップアプリケーションで、1つまたはすべてのDataTableシナリオを使用してアドホッククラウド実行をトリガーするには、次の手順を実行します。
- 実行するテストに移動します。
- [Run test] ボタンをクリックします。
- [Cloud run] タブで、[Run DataTable scenarios] をオンにして、DataTableを選択します。すべてのシナリオを実行することも、特定のシナリオを選択してクラウド実行を行うこともできます。
- [Start run] ボタンをクリックします。
DataTableが選択されている場合は、トリガーされる実行数 (シナリオ数) が [Start run] ボタンに反映されます。クラウドですべてのシナリオを実行する場合、テストは並列実行されます。
プラン実行
DataTableに関連付けられたテストがプランに含まれている場合、このプランでは、テストに関連付けられたすべてのDataTableシナリオが実行されます。このテストが同時実行されるプランステージ内にある場合、シナリオは並列実行されます。このテストが順次実行されるプランステージ内にある場合、各DataTableシナリオが1つずつ実行されます。
プラン実行中に実行されるシナリオの数を制限する方法には、次の2つの選択肢があります。
DataTableを無視する
特定のプランのテスト実行の際にDataTableの使用を回避するには、次の手順を実行します。
- 編集を行うプランに移動します。
- 鉛筆アイコンをクリックして、プラン編集ページを開きます。
- [Tests] セクションから、該当するテストを見つけます。
- 鉛筆アイコンをクリックしてオプションパネルを開きます。
プラン編集ページでのテスト設定の編集
- [+ Add parameter] ボタンをクリックします。
- [Type] フィールドを [Ignore DataTables] に設定します。このパラメーターを設定すると、関連付けられたDataTableがテストで使用されなくなります。テストはデフォルトのデータ駆動型変数を使って1回だけ実行されます。
- [Done] をクリックして設定内容を保存します。
- [Save] をクリックします。
1つの特定のDataTableをテスト用に設定
プラン内で実行されるテストに複数のDataTableが関連付けられている場合、テスト実行の際に特定のDataTableの使用を強制するには、次の手順を実行します。
- 編集を行うプランに移動します。
- 鉛筆アイコンをクリックして、プラン編集ページを開きます。
- [Tests] セクションから、該当するテストを見つけます。
- 鉛筆アイコンをクリックしてオプションパネルを開きます。
- [+ Add parameter] ボタンをクリックします。
- [Type] フィールドを [DataTable] に設定します。
- [DataTable] フィールドを、このプランの実行に使用する特定のDataTableに設定します。
特定のDataTableをプラン用に選択
- [Done] をクリックして設定内容を保存します。
- [Save] をクリックします。
DataTableと複数のブラウザーを含むプラン
複数のブラウザーで実行するようにプランが設定され、DataTableに関連付けられたテストがプランに含まれている場合、このプランでは、DataTableのシナリオごとにテストが1回実行され、設定されたブラウザーの数だけ繰り返して実行されます。
たとえば、プランがChromeとFirefoxで実行されるように設定され、7つのシナリオを持つDataTableに関連付けられたテストがプランに含まれる場合、このプランでは、DataTableに関連付けられたテストが14回実行されます。