変数は、動的な値を必要とするテストシナリオで役に立ちます。また、複数のテスト間で値の受け渡しをすることで、テストを短くしてトラブルシューティングや保守も用意になります。
ユースケース
- mabl Mailboxを使用したメールテスト用のメールアドレスなど、ランダムな値を生成する。
- テスト対象アプリケーションの要素のプロパティから値を抽出する。
- テストに渡されるユーザー資格情報を安全に管理する。
- カスタムJavaScriptコードを使って日付を計算したり関連する値を計算する。
- データ駆動型テストを実行して、さまざまなシナリオを簡単に検証する。
- テスト間で変数の値を共有する。
- 環境レベル (APIキー、エンドポイント) で値を管理し、複数のテストでそれらを使用する。
- 変数と数値で数学的演算を行う。
変数の概要
mablの変数は、いくつかのカテゴリーに分類されます。
タイプ | 説明 | 例 |
---|---|---|
アプリケーションのURL | アプリケーションのURLは、[テスト環境設定] セクションで設定・管理されます。 この変数はアプリケーションの開始URLを保持し、アプリケーションがデプロイされている環境に基づいて、テストの開始時に割り当てられます。通常は、テストを含むプランで設定されるか、トレーニングセッションの開始時に選択されます。 | app.url (ブラウザテスト)api.url (APIテスト) |
環境変数 | 環境変数(注)は、[テスト環境設定] セクションで設定でき、その環境で実行されるテストからは常に参照可能です。 | 一般的にはAPIキーに使用されます。 |
クレデンシャル | クレデンシャル(注)は、[テスト環境設定] セクションで設定でき、トレーニングおよび実行時にテストとプランに割り当てられます。 | ユーザー名: app.defaults.username パスワード: app.defaults.password |
テストで生成される変数 | これらの変数は、変数の作成 ("Data Source" を除く)、APIステップ、mabl Mailboxを使用して、テストステップによって作成されます。 | ランダムな値の作成 |
ローカル変数 | ローカル変数には、Flowパラメーターとスニペットパラメーターが含まれます。 ローカル変数は、変数が宣言されたFlowまたはスニペットのスコープ内のみで参照可能です。 | flow.productId flow.quantity |
ランタイム変数 | テスト実行IDやループインデックス (ループ中) など、実行中に値が生成される変数です。 | run.loop_index |
データ駆動型変数 | テストまたはFlowの実行が開始される前に値が取得される、ユーザー定義の変数です。 | プラン実行で共有変数を受け取るようにテストを設定する。 DataTableで定義されたシナリオのセットによってテストを実行する。 |
(注) クレデンシャルと環境変数は暗号化されます。
mabl トレーナーでの変数の管理
テストをトレーニングしながら変数を表示または更新する必要がある場合は、次の手順を実行します。
- トレーナーウィンドウの下部にある
[{x}]
変数ボタンをクリックします。 - [このテストの変更を管理] を選択し、変数を管理する [Manage Variables] モーダルウィンドウを開きます。

[Manage Variables] モーダルウィンドウ
[Manage Variables] モーダルウィンドウでは、テスト内のすべての変数をテーブルで管理できます。
名前: テストで使用可能な変数の名前が表示されます。
Initial value: 変数の値と変数のソースが表示されます。
Current value: 現在のトレーニングセッション用に変数値を更新できます。テストを保存しても、[Current value] フィールドに表示されている値は保持されません。
テストで生成される変数に関する注意事項
テストで生成される変数、つまりテストステップで作成される変数には初期値がありません。テストで生成される変数の値がJavaScript、エレメントからの抽出、mabl Mailbox、またはAPIステップから作成される場合、[変数] モーダルウィンドウの [Current value] には、mablトレーナーでステップが実行されるまで
[not yet evaluated]
と表示されます。
データ駆動型変数
[Data-driven variables] ボタンをクリックすると、テストのデータ駆動型変数を追加、編集、削除できます。
セッションの設定
[Session configuration] ボタンをクリックすると、アプリケーション、環境、クレデンシャル、DataTableシナリオなど、テストの設定をトレーニングセッション中に変更できます。これらは、トレーナーで既存のテストを編集する場合と同じテストの設定が可能です。
クラウド実行でのすべての変数の表示
テスト実行の変数をレビューする場合は、次の手順を実行します。
- 各テストの結果ページに移動します。
- [すべて表示>] をクリックします。テストの詳細モーダルウィンドウが表示されます。
3.[変数] 欄の [見る] リンクをクリックして変数を表示します。
[Test Variables] モーダルウィンドウにテスト実行の変数の初期値と終了値が表示され、変数が共有されたかどうかが示されます。
詳細はこちら
ワークスペースで変数の作成と使用を開始するには、以下のガイドを参照してください。
Updated about 2 months ago