アプリケーションと環境
mablワークスペースでのアプリケーションと環境の設定
「アプリケーション」と「環境」はmablでのテストに不可欠な要素で、チームのテスト戦略のフレームワークを構成します。
アプリケーションと環境を設定することは、以下の各作業を行う上での前提作業となります。
- テストを特定のアプリケーションのURLに関連付ける
- テストをプランにまとめる
- テストをスケジュールに基づいて実行する
- 環境から変数を取得する
- テストをCI/CDパイプラインに統合する
- パブリックインターネットからアクセスできないアプリケーションをテストする
- 集計したテスト結果の傾向やカバレッジの指標を確認することで、アプリケーションの品質を評価する
次の図は、アプリケーションと環境とテストがどのように構成されているかの概要を示したものです。

mablワークスペースの構成
このガイドでは、mablで定義されているアプリケーションと環境とは何か、mablテストのためにアプリケーションと環境を設定する方法について説明します。
アプリケーション
mablでは、「アプリケーション」はテスト対象アプリケーションのリストを表します。たとえば、観葉植物を販売している架空のEコマース事業であるPlants-To-Goのワークスペースでは、設定ページに以下の3つのようなアプリケーションがあります。
- Plants-To-Go Webアプリケーション
- Plants-To-Goマーケティングサイト
- Plants-To-Go求人ポータル
デフォルトで作成されるmablプラン
新しいアプリケーションを作成すると、2つのプランとテストがデフォルトでワークスペースに追加されます。

デフォルトで作成されるmablプラン
- "Verify home page load and login" プランには、"Visit home page" というテストが1つ含まれます。このテストは、アプリケーションのURLにアクセスする基本的なスモークテストです。"Visit home page" テストは4時間ごと、およびデプロイメント時に実行されます。
- "Check all pages for broken links and errors" プランにも、"Visit all linked pages within the app" というテストが1つ含まれます。このテストは、リンククローラーテストとも呼ばれます。リンククローラーテストは週に1回実行されます。
環境
mablの「環境」は、コードをデプロイするソフトウェア開発ライフサイクルのステージ (開発、QA、アルファ、ベータ、リリース候補、本番など) と一致させる必要があります。
アプリケーションのURLは、1つ以上の環境に対して設定できます。次の例では、Acme Appというアプリケーションが、本番(Production)、QA、ステージング(Staging)の各環境で実行されるように設定されています。

A mablのサンプルアプリケーション application in mabl
環境の設定
以下の項目は、環境レベルで設定します。
- Environment variables(環境変数) - 変数を環境レベルで保存し、複数のテストで使用します。
- Link Agent - パブリックインターネットからアクセスできない内部環境にあるアプリケーションをテストするために、セキュアなトンネルを設定します。
- Page Interaction Speed(ページ操作速度) - テスト実行での操作の速度を変更します。
アプリケーションと環境の設定
アプリケーションと環境は、[アプリケーション] ページ ([テスト環境設定] > [アプリケーション]
) で管理できます。

[アプリケーション] ページ
変更できるのはOwner(所有者)とEditor(編集者)のみです
環境とアプリケーションを変更できるのは、Editor(編集者)またはOwner(所有者)のロールを持つユーザーのみです。
最初のアプリケーションと環境の作成
ワークスペースにアプリケーションや環境が設定されていない場合は、[テスト環境設定] > [アプリケーション]
に移動し、[+ New] ボタンをクリックして最初のアプリケーションと環境を設定します。

最初のアプリケーションと環境の設定
[New application] ページで、以下の値を設定します。
- Application name (アプリケーション名)
- アプリケーションの説明 - オプション
- アプリケーションのURL
- 環境名
- アプリケーションのURLで、ページにアクセスするためにユーザー名とパスワードによる認証が必要な場合は、[ログインページが表示されたら自動的にログインする] オプションのチェックボックスをチェックします。
- このアプリケーションにログインするためのユーザー名とパスワードを入力します。アプリケーションを設定すると、このユーザー名とパスワードがmabl クレデンシャルになります。
[保存] をクリックして、最初のアプリケーションと環境を作成します。
アプリケーションの設定
[テスト環境設定] > [アプリケーション]
に移動します。[+ 新規アプリケーション] ボタンをクリックして、[New Application] ページを読み込みます。

[New Application] ページ
[New Application] ページで、以下の値を設定します。
- Application name (アプリケーション名)
- アプリケーションの説明 - オプション
- アプリケーションのURL
- 環境 - ドロップダウンリストから環境を選択します。
- アプリケーションのURLで、ページにアクセスするためにユーザー名とパスワードによる認証が必要となる場合は、[ログインページが表示されたら自動的にログインする] オプションにチェックを入れます。
- このアプリケーションにログインするためのユーザー名とパスワードを入力します。アプリケーションを設定すると、このユーザー名とパスワードがmablクレデンシャルになります。
[保存] をクリックして、アプリケーションを作成します。
アプリケーションの編集
アプリケーションの名前を編集するには、[テスト環境設定] > [アプリケーション]
に移動します。アプリケーションの名前をクリックして、[Edit application] ページを開きます。
アプリケーションのURLを編集するには、アプリケーションのURLの作成と編集の手順を実行します。
環境の作成
[テスト環境設定] > [アプリケーション]
に移動します。[+ 新規環境] ボタンをクリックして、[Add new environment] ページを読み込みます。

環境を追加する[Add new environment] ページ
[Add new environment] ページで、環境の名前を設定します。また、以下のオプションも設定できます。
[保存] をクリックして、環境を作成します。
環境の編集
環境の名前や設定を編集するには、[テスト環境設定] > [アプリケーション]
に移動し、次の手順を実行します。
- 環境名にマウスカーソルを合わせます。環境名の横に鉛筆アイコンが表示されます。
- 鉛筆アイコンをクリックして、[Edit Environment] ページを開きます。
[Edit Environment] ページで設定を編集・更新できます。
Updated 2 months ago