アクセシビリティテストの概要

品質工学には、優れたユーザーエクスペリエンスを実現する鍵となるさまざまな基準が存在します。アクセシビリティは品質の重要な要素であり、すべてのユーザーがアプリケーションに公平にアクセスできるようにする必要があります。アクセシビリティはさまざまな形でテスト容易化にも役立ちます。

mablではアクセシビリティテストと機能テストを1か所にまとめることで、ツールの種類がみだりに増えないようにし、統合プラットフォームを利用してテストおよびレポート作成を行うことができるようにしています。mablのアクセシビリティレポートダッシュボードの詳細については、こちらをご覧ください。

ユースケース

mablのアクセシビリティテスト機能を使用すると、以下のことを実現できます。

  • アプリケーション内の特定のページまたはエレメントに対するアクセシビリティチェックを作成する
  • これらのチェックをテストプロセスの任意のポイントに追加し、アプリケーションの追加の状態を検証する
  • アクセシビリティ違反の重大度に基づいてテスト実行を失敗にする
  • 各チェックと機能テストの結果を並べた包括的なレポートを表示する
  • アクセシビリティチェックを既存のテストに完全に取り込み、開発ライフサイクル全体を通じてこれらを実行する

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アクセス

アクセシビリティテストは、2022年6月1日以降に契約した新規のGrowthおよびEnterpriseのすべてのお客様およびアクティブなすべてのトライアル向けに提供されています。6月1日より前に契約したお客様がアクセスするには、アップグレードが必要です。

ワークフロー

mablでアクセシビリティチェックを使用する場合は、大まかに次の手順を使用するのが一般的です。

  • 新しいテストを作成するか、既存のテストを編集します。
  • アプリケーションを目的の状態にします。
  • [Add step] メニューでアクセシビリティチェックのステップを挿入します。
  • チェック対象のページまたはエレメントおよび関連する設定ルールを指定します。
  • テストを保存します。
  • テストを実行し、テスト結果ページで詳細なレポートを確認します。

テストのセットアップ

テスト内でのアクセシビリティチェックの作成は簡単で、[Accessibility] ステップタイプを追加するだけです。それぞれのニーズに基づいて、チェックを行う対象を特定のエレメントやページ全体に設定することができます。

これらのチェックは、WCAG 2.1 Level A & AAやベストプラクティスルールなど、それぞれのチームに該当するタグやルールに基づいて調整することもできます。設定を拡張する場合は、ルールを無効にすることもできます。

また、アクセシビリティ違反の重大度に基づいてステップを失敗にし、重大な違反をすばやく把握して、必要に応じて追加の調査を行うこともできます。

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Trainerでのアクセシビリティチェックの作成

アクセシビリティチェックの作成が完了すると、これらのアクセシビリティチェックはmablで他のステップと同じように実行されます。アクセシビリティチェックの出力は、テスト結果でステップレベルで確認できます。これには、すべての違反、不備のあるチェックや適用できないチェック、および成功したチェックのサマリー情報が含まれます。

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mablアプリケーションのアクセシビリティ結果

アクセシビリティチェックごとに、ルール、影響、失敗の詳細 (該当する場合)、エレメント情報、関連するヘルプリソースのサマリーが表示されます。

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詳細な違反結果

ルール、タグ、および設定

mablのアクセシビリティチェックでは、使用するルールやタグを指定できます。何も変更を行わない場合、アクセシビリティチェックではaxe-coreのデフォルト設定が使用されます。この設定では、こちらに記載されているすべてのルール ("experimental" タグの付いたルールを除く) が使用されます。2022年5月時点で、これには、WCAG 2.0 (レベルA、AA、AAA) のすべてのルール、WCAG 2.1 (レベルA、AA、AAA) のすべてのルール、およびベストプラクティスルールが含まれます。

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詳細設定

また、ルールやタグを指定する機能もあります。たとえば、WCAG 2.0レベルAA適合を目標にしている場合は、wcag2aaタグを使用できます。

: タグには該当するアクセシビリティ標準のルールのみが含まれ、それよりも規制の緩いアクセシビリティ標準のルールは含まれません。WCAG 2.0レベルAA適合およびWCAG 2.0レベルA適合のルールをカバーしたチェックを行う場合は、アクセシビリティチェックに両方のタグを列挙 (例: "wcag2a, wcag2aa") する必要があります。

以下に示すaxe-coreのタグの関連情報については、こちらのリソースを参照してください。

タグ名

アクセシビリティ標準

wcag2a

WCAG 2.0レベルA

wcag2aa

WCAG 2.0レベルAA

wcag2aaa

WCAG 2.0レベルAAA

wcag21aa

WCAG 2.1レベルAA

ベストプラクティス

一般的なアクセシビリティのベストプラクティス

wcag***

WCAG達成基準。例: wcag111はSC 1.1.1に対応

ACT

W3C承認済みのAccessibility Conformance Testing (ACT) ルール

section508

従来のSection 508ルール

section508.*.*

従来のSection 508ルールの要件

experimental

最先端のルール (デフォルトで無効)

ルールを使用すると、それぞれの組織にとっての重要度に基づいて結果を詳細に調整できます。たとえば、すべての画像に代替テキストが存在することを確認する場合は、area-altルールIDを使用します。詳細については、こちらに記載されているルール説明の一覧を参照してください。

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制限事項

  • アクセシビリティチェックは、Unified RunnerでChromeでのみ利用できます。
  • 現時点で、アクセシビリティチェックの結果はTrainerでの再生時には利用できません。
  • ローカル実行時に確認できるのはアクセシビリティチェックに関する最小限の情報です。詳細な結果を確認するには、テストをクラウドで実行する必要があります。

アクセシビリティレポート

mablではアプリケーションに対するアクセシビリティチェックの実行だけでなく、アクセシビリティ違反に関する包括的なレポートも提供されます。レポートダッシュボードの詳細については、こちらをご覧ください。


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